ZOOM UP INTERVIEW
衝撃のものまねメイクで各地のお祭りをリスペクト!
キンタロー。
日本各地の地域の魅力を24時間お届けするチャンネル「satonoka」夏のイメージキャラクターに、変幻自在な芸人、キンタロー。が就任! マツケンサンバ、阿波踊り、そして近年大きな話題となった青森ねぶたの扮装に変身し、8月の「にっぽん さとの夏(satonoka) 生中継」のCM撮影を行った。「このまま(ねぶたメイクのまま)でいいですよ!」と笑顔で答えるキンタロー。に、撮影の感想と、馴染みのお祭の魅力について話を伺った。
「satonoka」CM撮影の裏側
青森ねぶたの映像がテレビに映っていると、うちの子がそれを指さして「ママ、ママ」って言うんですよ。お祭りのほうがママの真似をしてると思っているんですね(笑)。うちの子たちにも、早く生のねぶたを見せてあげたいです。ねぶたって、どれも絵力がすごいですよね。顔の表情もさまざまで、ねぶたそのものにアートとしての強い力を感じます。荒々しい、迫力のある絵が好きで、だから私はラッセンより普通にゴッホが好き(笑)。
(そう語るキンタロー。は家庭では二児の母。多忙のなか、普段はどんなふうに新しいネタを生み出しているのだろうか)
「やるぞ!!!」とか言ってノートを開いてあれこれ考えていても、なんにも出てきませんね。そうじゃなくて、リラックスしている時とか、他のことをしている時の方がいいアイデアが浮かんできやすいですね。 家にいる時は子どもに「ママー!」と呼ばれるとそれだけでママモードに切り替わってしまいますし(笑)、じっくり何かを考えるというより、勢いで一気に仕上げる、みたいな。
(CM撮影の現場でも、簡単なスクリプトを渡されただけで、あとはキンタロー。が独自の感性でフレーズやリズムを追加し、ネタが生まれていく。まさに「打ち合わせ兼本番」)
そのほうが上手く行くことが多いんです。決められたことをやるより、天から降りてきたものをそのまま出す。巫女さんの舞みたい……なんて言ったら怒られるかもしれないですけど、実際同じことをやっているなと思う瞬間があります。その代わり、同じものは作れませんので、「今のやつ、もう一回同じやつをお願いします!」と言われると、ちょっとつらい(笑)。私はただの容れ物にすぎなくて、あとはそこに何を入れるか? という世界なんです。
大評判!「ねぶた」ネタはこうして生まれた
(CMでキンタロー。が繰り出す、妙にリアリティのある祭囃子のモノマネにも注目だ)
そういうリズム感が身についたのは、幼いころにエレクトーンを習わせてくれた親のおかげですね。去年、生のねぶたを拝見した時に、大きなねぶたがググっと回転すると、それをきっかけに祭囃子がちょっと慌てるというか、テンポが急にアップするのを見たんですよ。その光景がとてもよく印象に残っていて、今回もそれを真似してみました。
(では近年のレパートリーとしては最大のヒットとなった「ねぶた」のモノマネはどのように生まれたのか?)
3年ほど前ですが、お仕事で青森へ行く機会があって、その時はお祭りの季節ではなかったんですが、駅に「ミニねぶた」が飾ってあったんです。ミニでも人より少し大きいくらいのサイズなんですが、それを見てすっかりはしゃいでしまって。着のみ着のままで、お化粧もしなかったんですけど、つい、ミニねぶたと同じ顔をして自撮りをしてSNSにアップしてみたらものすごいバズって、「あ〜、やっぱり似てたんだ……」って(笑)。その写真を見た人から「ドッスン(「スーパーマリオシリーズ」に登場する巨大な石の敵キャラクター)にも似てるよね」というコメントが来て、「そういえば学生時代にも似てるって言われたことあったな……」なんてことを思い出したりして、それでまた新しいネタに発展していった感じですね。
伝説の踊り手・四宮生重郎と阿波踊りの思い出
(さて、CMの撮影で阿波踊りの扮装をしたキンタロー。だが、妙にディテールの細かいおじさんの格好。このモノマネにはモデルとなる人物が存在するのだろうか……?)
このモノマネは、四宮生重郎さん(しのみや・せいじゅうろう/1928-2019)という方を参考にさせていただきました。「伝説の阿波踊り名人」と呼ばれた方で、地元ではとても有名な方なんです。以前、四国放送で『スマ!キン(スマイル!キンタロー。)』という冠番組をさせていただいた時にご縁ができまして、ずっと仲良くさせていただいてました。とても人懐っこい方で、そして本当に立派な人格者でした。私を見て閃いた言葉や格言を筆で扇子に書いて、それをプレゼントしてくださったこともありました。達筆すぎて字は完全には読めないんですけど(笑)、パワーというか魂がすごい伝わってきて。 それでパッと生重郎さんを見ると、もう腕毛がものすごく濃い! もっとよく見ると鼻からも耳からも毛が飛び出していて、男性ホルモンの強さを感じましたね。91歳で亡くなられて、私と過ごせた時間は本当に最晩年になってしまったのですが、本当に貴重な時間でした。この3年ほど、徳島で展開しているスーパーのキョーエイさんから声をかけていただいて、毎年阿波踊りに参加しているんですが、やっぱり徳島に来たんだからまた生重郎さんにも会いたいな……って、今でも思いますね。
(YouTube、TikTokなどの動画投稿サービスで「キンタロー 阿波踊り」で検索すると……キンタロー。がねぶたのメイクで阿波踊りに参加し、大きな歓声を浴びている昨年の動画が多くヒットする)
「ねぶた」と「阿波踊り」で「2つの祭の融合」をするのが私のテーマでした。コロッケさんの「ロボット五木ひろし」や「早送り岩崎宏美」じゃないですけど、2つの違うものを混ぜる面白さみたいなものを模索しているところです。今年も阿波踊りに参加しますが、どんなネタで参加するかはまだ決まっていません。生重郎さんのモノマネで阿波踊りに行くのもアリなんですが、そうすると生重郎さんがいると思われてしまって、私がどこかに消えたまま終わってしまうので、それもなぁ……と(笑)。私という存在をアピールしながら、何か新しいことができたらいいと思っています。しっかりと踊っていきたいので、現地に直接行かれる方も、生中継を見られる方も、楽しみにしていてくださいね!

「あっちゃんを超えろ!」モノマネ芸人の厳しい戦い
(かつて、AKB48のメンバーだった前田敦子さんのモノマネで一世を風靡したキンタロー。は、現在のねぶたのモノマネに至るまで、どのような道のりだったのだろうか)
ものまね畑で生きていくにはやっぱりレパートリーの数がないと、すぐ古びちゃうんですよね。普通のお笑いネタよりも鮮度がシビアで、お刺身みたいなものなんですよ。寿命が短いので、どんどん新しいものを出していかないと。そういう意味で、いつも厳しい戦いを人知れず繰り広げてます。ねぶたのネタだって超えていきたいですからね。実際、「あっちゃんを超えるネタがない」って言われることが当時はすごく多くて。私としても、あれを超えるインパクトがないとつらい……という時期が長かったです。
(そんな状況が変わったのが、『水曜日のダウンタウン』への出演だった)
それは忘れもしない2022年の「30−1(サーティーワン)グランプリ」という企画です。「北京オリンピックで見た天才子どもトランペッター」というネタをやった時ですね。私はピン芸人でM-1には出られないので、お笑いのプロからはどう見えているんだろう? どういう評価なんだろう? というのが知りたくて参加したんです。 だから、このネタで松本人志さんが「こいつ、おもろいわ!」と言ってくださったことが本当にうれしくて……。松本さんがフリップに「キンタロー。」と書いてくださった場面を画像で保存して、宝物にしているくらいです。
自分のなかではそれがひとつの大きな転機でしたね。これでよかったんだと自分に自信がついたということもそうですし、松本さんが褒めてくださったというだけで、急に周りの扱いが良くなりまして(笑)。こんなにも変わるものかと本当に驚いたんですけど。「僕は前から面白いと思ってたんですよ〜」みたいな。だったら最初からその時に言ってよ〜!!
(最後に、日本各地の地域に密着したsatonokaのイメージキャラクターになった抱負を伺った)
satonokaは「さとのか」と読みます。みなさんにこの名前をしっかり覚えていただきたいですね。私も最初ひっかかりましたが、「さと“な”か」じゃないですよ(笑)! そして今回は生中継なので、現地に行けない人に少しでも雰囲気を体験してほしいですし、「生だとこんなにすごいんだ」「来年は実際に現地に出かけてみようか」というきっかけにもなったら、とてもうれしいです。

【生中継】今年の夏はキンタロー。祭!
日本の祭りを盛り上げたいという思いで、satonoka夏のイメージキャラクターにキンタロー。が就任。「キンタロー。祭」と題し、ねぶた祭、阿波おどり、サンバに扮した企画映像を展開。ねぶた祭には現地参戦も予定。ねぶたメイクほか、迫力のパフォーマンスを見て、各イベントの生中継を楽しもう。

PROFILE
キンタロー。
1981年生まれ。2012年、AKB48のメンバーだった前田敦子のモノマネとキレのあるダンスでブレイク。2013年の『R-1ぐらんぷり』で決勝進出を果たす。学生時代から全国大会レベルだった社交ダンスの活動や、NHKドラマ『替え玉ブラヴォー!』(2026年)への出演など、さらに分野を広げて活躍を続ける。
【生中継】今年の夏はキンタロー。祭!
『青森ねぶた祭2026』
【生】8月5日(水)後7.00~9.30
『2026阿波おどり』
【生】8月15日(土)後7.00~10.30
『第41回浅草サンバカーニバルパレードコンテスト』
【生】8月29日(土)後1.00~5.30
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