【連載】韓国＆アジアドラマ最前線
『掌心～宮廷に響く復讐の鈴音～』

妖女と怖れられた、人の心を操る心医。その囁きが、命を奪う刃と化す――

心医･葉平安は聖都の民から妖術師扱いされていたが、東補闕･鄭元は心の病を癒す葉平安の能力に興味を抱き、侍女･心児を通じて葉平安を屋敷に招く。鄭元は戸部郎中･杜梁の軍費横領を告発しようとして、不眠症に陥っていたのだった。鄭元の夢を覗いた葉平安は口外しないことを約束して帰宅するが、そこで刺客に襲われてしまい…。催眠術と読心術を操り“心医”を自称するヒロインと卑賤の身に生まれながらも官吏となった大理寺丞が奇妙な協力関係を築き、権力者の陰謀、そして18年前の冤罪事件の真相に迫っていく極上サスペンス時代劇。

COLUMN

テンポの速いストーリーと緊迫感のある展開が話題を呼び、中国では配信開始直後にランキング上位を席巻。事件の裏側に隠された人間模様や複雑に絡み合う愛憎も大きな見どころ。豪華絢爛なセットや衣装が世界観を一層引き立てている。

Profile：リウ･シーシー

1987年生まれ。2011年に主演を務めたドラマ「宮廷女官 若曦」が大ヒットし一躍トップスターに。以降も「女医明妃伝～雪の日の誓い～」「一念関山-Journey to Love-」など数々のヒット作で主演を務めている人気女優。本作では世間の冷たい視線に晒されながらも、18年前の冤罪事件の真相を追い続けるヒロインを好演している。

主な登場人物

葉平安（ようへいあん）：リウ･シーシー
聖都の民から妖術師扱いされている心医。医学の名家に生まれたが、18年前にある事件に巻き込まれ、心に深い傷を負うと同時に胸の内に復讐心の種を宿す。持ち前の知恵と人の夢を覗く術を駆使して、事件の真相を明らかにしていく。

元少城（げんしょうじょう）：ショーン･ドウ
卑賤の身に生まれながらも、努力を重ねて大理寺丞の地位に就く。権力を憎む一方、権力者になりたいと望む。当初は葉平安に疑念を抱いていたが、交流を重ねるうちに彼女の人柄と才覚を認め、次第に協力関係を築いていく。

伍安康（ごあんこう）：ジェン･イェチョン
左威衛（さいえい）大将軍。長年にわたり辺境を守り抜き、軍中で高い威望を誇る。金原の戦いでは、塩や食糧の不足によって軍が危機に陥り、この経験から軍にとって塩と糧食の重要性を痛感、帰朝後に塩の流通を調査する。

陸丹心／心児（りくたんしん／しんじ）：シュエン･ルー
葉平安の親友であり、最も頼れる助手。心児という名で鄭元（ていげん）の側に潜入する。性格は剛毅かつ勇敢で、葉平安の復讐計画を支えるためにさまざまな協力を行う。

伍顕児（ごけんじ）：シュー･チャオ
中書舎人（ちゅうしょしゃじん）。康平王・伍由敬（ごゆうけい）の娘。長年にわたり聖上に仕え深い信任を得ているが、その心は強い権力への渇望に囚われている。

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