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映画

監督:呉美保×主演:吉沢亮
切なくも心に響く家族の物語

ぼくが生きてる、ふたつの世界

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

耳のきこえない両親をもつ五十嵐大の自伝的作品を気鋭監督・呉美保が映画化。『キングダム』『国宝』の吉沢亮が主演を務め、きこえない両親ときこえる息子が織りなす物語を繊細なタッチで描く。

切なくも心に響く家族の物語

宮城県の小さな港町、五十嵐家に男の子が生まれた。祖父母、両親は、“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳がきこえないこと。幼い大にとっては、大好きな母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが…。

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

監督:呉美保×主演:吉沢亮

監督は、本作が9年ぶりの長編作品となる、『そこのみにて光輝く』 『きみはいい子』の呉美保。作家・五十嵐大の自伝的エッセイを原作に、脚本は『正欲』の港岳彦。吉沢亮が、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来しながら生きる主人公を体現、自身の居場所を見出していく若者の心を繊細に演じた。ろう者がろう者役を実感込めて演じる中、愛する母にジレンマを抱く青年の変貌を演じきる吉沢が、さらなる飛躍を遂げた。

ぼくが生きてる、ふたつの世界

10月5日(日)後7.00~9.00 【再】=19・23

日本映画専門チャンネル

公開年・監督・キャスト

24年【監】呉美保【出】吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん(ほか)

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