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【コラム】世界旅情記
『沖縄県 小浜島』

温かな南国の風に燦々と輝く海。沖縄は常に人気の旅行先ですが、特に寒い冬にこそ、その魅力を発揮します。小浜島は、石垣島と西表島の中間に位置する島ですが、その小ささゆえに独特のサービスを体験できるのです。

小浜島=八重山のへそ?

島の端から端まで歩いても1時間ばかりと、8平方キロメートルに満たない小浜島は、車で移動するより周辺の景色を眺めながらの自転車が似合います。なだらかな斜面に広がる牧草地やさとうきび畑が気持ち良さそうに風になびく様子を見て、この島が連続テレビ小説の舞台だったことを思い出す人も多いはずです。

▲ガジュマルの下でリラックス

約600人の島民が暮らす小浜島へは、石垣島から出ているフェリーに乗って向かいます。1日に数便あり、所要時間も約30分とアクセスが良いため日帰りで訪れる旅行者も多いです。西表島や竹富島を含めた八重山諸島の真ん中にあるため、小浜島は“八重山のへそ”とも呼ばれています。

▲竹富島、石垣島はすぐ近く

至るところに真っ白なビーチがあるのも魅力で、遠浅の地形は波も穏やかです。1月の真冬に訪れても、日中はTシャツ1枚で過ごせるほどの暖かさ。シュノーケリングやSUPなど海のアクティビティが一年中できますが、青空に映えるエメラルドグリーンの海を見るだけでも気持ちが晴れ晴れし、南の島にいることを実感します。

▲海と空を一望できるテラス席

島全体がひとつの滞在地

夜になれば満点の星空が島を照らしますが、小浜島の楽しい夜は集落の居酒屋で始まります。ゴーヤチャンプルーに軟骨ソーキの煮込み、もずくの天ぷらや八重山焼きそば、それにチーズのような風味が特徴の豆腐ようなど、地元の雰囲気に包まれながら食べる沖縄料理はどれも格別で、クラフトビールや泡盛ともよく合います。夜が深まるにつれて、テーブルのあちらこちらで笑い声や歓声が一段落した頃、「では、そろそろホテルにお送りしますね」とスタッフが声を掛けてくれました。実は飲食店を予約する際、小浜島ではホテルまでの送迎サービスもお願いすることができるのです。

▲とろとろ食感の軟骨ソーキ

▲沖縄の天ぷらは衣が厚め

▲飲み比べも楽しめる地元産の泡盛

帰りのことを気にせずに食事を楽しめ、そのうえ車内では小浜島の日常や文化も教えてもらえるので、まさに一石二鳥。このサービスのおかげで、より旅行者に小浜島の魅力を知ってもらおうとホテルはおすすめのお店を紹介し、お店側もその想いに応えます。島民が一丸となっておもてなしをし、旅行者はこの雰囲気に惹かれ戻ってくる。小さな島ならではの心地よい循環にふれ、お腹だけでなく心も満たされた夜でした。

▲空が茜色に染まる夕焼け

PROFILE

浅井みら野(あさいみらの)

アメリカの大学で国際関係とジャーナリズムを学び、卒業後は日本の旅行会社で法人営業を担当。その後、旅行関連のカメライターとして、日本全国、世界各国を訪れ、まだ知られていない土地の魅力をご紹介。

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